米国の専門家は、「企業における多くのリスクは、生産性の向上、無駄の削除、コスト削減といった企業経営への圧力から発生する」といっています。規制緩和後競争が激化し、価格競争のためコストの削減ばかりを追及すると、その圧力から担当者が法規制に反した行動を取る可能性も出てきます。 食品業界における材料の産地偽造や虚偽記載などは顕著な例といえます。 リスクマネジメントはこのような社会環境の変化が与える企業内への影響もリスクと捉え、予めそれを管理するためのシステムです。それは、ただ単に社内活動を監視するという意味ではなく、社会環境の変化に伴い社内体制を改善し対応しながら発展するための戦略です。