現代社会では「リスクマネジメント」という言葉が当たり前のように使われるようになりました。しかし、さまざまなケースでこの言葉が使われるため、リスクマネジメントとは何かが整理されていない方が多いのではないでしょうか?
◆「リスクマネジメント」という言葉
そこで、まずは現代社会で使用されている「リスクマネジメント」という言葉を、少し整理してみましょう。一般では、地震や自然災害のためにリスクマネジメントが必要であるといわれます。また一方、企業不祥事や事件、事故が発生した場合でも、リスクマネジメントはどうなっているのだ、という言葉を耳にします。
リスクマネジメントとは、リスクを管理することであることは間違いありません。しかし、リスクマネジメントという言葉は、理論・考え方として使用される場合もあれば、実際に行う活動を意味する場合もあります。英語では、前者を Risk Management、後者の場合は Risk Management Practiceと表現しています。日本では、この2つの言葉が混同しているため、リスクマネジメントが不透明になっているようです。
◆「リスク」を理解する
リスクマネジメントを理解するには、まず「リスク」を理解、または定義する必要があります。一般的には単純に「危険」と理解され、危険という言葉をリスクという単語に置き換えて日々の会話で使用されていますが、これも、リスクマネジメントが不透明な原因です。
グローバル化が進む現代社会では、リスクマネジメントは世界的に社会常識として理解、実施する必要があります。まずは、基礎編でご自身のリスクマネジメントの考えを構築してください。 |