前半は会場（法人会員のみ）、オンライン（法人会員および当協会にこれまで関わりのあった企業数社）の２つの参加形式で、SOMPOリスクマネジメント株式会社の常務執行役員であり首席コンサルタントでもある原敬徳氏から『激変する社会環境、これからの企業リスクマネジメントとは？』をテーマに講演いただいた。
現在、企業が直面するリスクはより多様化・複雑化をしている。このような状況のなかで、例えばグローバルリスク報告書では2022年から新たに指標を追加している。
従来は10年という期間からのリスク予測を発表していたが、この年から短期（～2年）、中期（2～5年）、長期（5～10年）と3つの視点で |
講師の原敬徳氏 |
将来的なリスクを予測。ウクライナ危機などは10年前には誰も予想できず、これまでの長期的視点では洩れてしまうリスクが増えているため、視点を増やすことで多様化するリスクに対応しようとしている。
ではこのような環境が激しく変化する時代のなかで、リスク管理担当者はどうすればよいのか？
今後ますます企業経営に関わることが増えるであろうリスク管理担当者が持つべきポイントについて、原氏から詳しい解説がなされた。 |
JX金属株式会社様の本社12階Arenaを会場にお借りして開催 |
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後半はリスクマネジメント協会・RIMS日本支部の法人会員限定で、グループディスカッションを実施。
会場とオンラインで３つのグループに分かれ、
１．社内でのリスクマネジメント浸透のために何をしているか
２．リスクマネジメント担当者の人材育成にどのようなことをしているか
の２つのテーマでディスカッションを行った。
各グループとも共通して出た悩みが、“現場が「やらされ感」を感じてしまう”というものだった。これはERM（全社的リスクマネジメント）を浸透させるうえで大きな阻害要因となってしまう。いかにしてこの感覚を越えて、リスクオーナーである現場の社員に『自分ごと』としてリスクマネジメントを捉えてもらうのか。
メーカー、ＩＴ、インフラ等、多種多様の業界から参加されているため、各社とも独自のアプローチをしており、様々な手法を知ることのできる非常に興味深い情報交換の場となった。 |
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| 弾むグループディスカッション |
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前半の講演でも、原氏から他社の事例を知ることは自社の取組みを見つめ直す良い機会になるという提示があり、それを実感する貴重な時間となった。参加者からも「もっとディスカッションをしたかった」という声が多く上がり、実に約5年ぶりとなる対面でのグループディスカッションも含め、セミナーは好評のうちに幕を閉じた。
最後になりますが、今回、会場をお貸しいただきましたJX金属株式会社様に心より感謝申し上げます。 |
