こんにち、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)について考えることの重要性は、ますます高まっています。健全な経済社会を持続的に構築・発展させるためには、社会的な存在としての企業が自らの責任を広く理解し企業活動に配慮しなければなりません。同時に、生活者・消費者としてのわれわれも、そうした企業活動に強い関心を持つことが不可欠です。こうした社会的な背景や大学の社会的な役割を考えて、明治学院大学経済学部では、2007年4月、社会人に門戸を開放した「明治学院大学CSR講座」を開講しました。
本年度も、リスクマネジメント協会からの寄付により、本講座を開きます。CSRを具体的に展開している先進的な企業の担当者を講師にお招きして、実践的なCSR活動について考えていきます。また、消費者や地域社会などといった視点から企業のCSRに関与しておられる方の講義も加え、CSRを企業の外部から評価することについても理解を深めていきたいと考えています。
これから社会に巣立っていく学生や異業種の社会人受講生が一緒に席を並べて、広い視点からCSRについて考えてみることは、企業に対する理解を深めるだけでなく、企業との関わり方を含めて消費者であり生活者である自分を研鑽する、絶好の機会になると確信しています。 |