セミナー
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明治学院大学経済学部 CSR特別講座2015「世界的課題と企業の取り組み」

第0回 4/17(金)
CSRの基本
-CSRとリスクマネジメント-
講師 濱地 良行
一般財団法人リスクマネジメント協会 事務局長

 
内容 CSRを理解するうえで必須となる言葉(CSR、サステナビリティ、ステークホルダーなど)や、CSRの生まれた背景、また社会的責任の国際規格ISO26000の概要を説明。

第1回 4/24 (金)
構想力、競争力、CSR3.0
講師 藤井 敏彦 
独立行政法人経済産業研究所 コンサルティングフェロー 
 
内容 CSR発祥の地である欧州と日本のCSRの比較論。および社会の期待に企業が応えた製品を作る従来型CSR(CSR2.0)から、企業が社会を変革して製品を売る新しいCSR(CSR3.0)への転換を説く。

第2回 5/1 (金)
地球温暖化リスクに関する最新の科学的知見
-IPCC第5次評価報告書をふまえて-

講師 高橋 潔 
国立環境研究所 社会環境システム研究センター 総合評価モデリング研究室 主任研究員  
 
内容 気候変動を調査する国連組織・IPCCによる、2014年の最新評価報告書をもとに地球温暖化の現状と今後の変化予測の概要、またこれに伴う気候、海洋、水資源等への影響を詳細に解説。

第3回 5/8 (金)

サステナビリティ


講師 後藤 敏彦 
(NPO)サステナビリティ日本フォーラム 代表理事
 

 
内容 各国でサステナビリティに基づいた様々なローカル・ルールが作成されつつある。ローカル・ルールを作成し、ディファクトスタンダード化する戦略が今後、より重要になってくる。

第4回 5/15 (金)
消費者課題とは
講師 古谷 由紀子 
(公社)日本消費者生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 常務顧問

 
内容 従来の消費者“問題”と、ISO26000で中核主題として取り上げられる消費者“課題”。問題と課題の違いを手掛かりに、企業がどう消費者課題に取り組むべきかを提言する。
 
第5回 5/22 (金)
公正な事業、不公正な事業
講師 麻生 裕貴 
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 不正調査・係争サポート(フォレンジック)サービス、パートナー
  カルテルや贈賄など、不公正な事業行為に対する厳罰化の流れが年々加速しつつある。特に贈賄に関してはFCPAをきっかけに属地主義から属人主義に考え方が変化、日本企業も対応が迫られる。

第6回 5/29 (金)
企業に於ける人権とCSR ~世界が向き合う課題 人権~
講師 藤解 和尚 
公益財団法人人権教育啓発推進センター 啓発アドバイザー
 
内容 CSRで頻繁に取り上げられるサプライチェーンの問題には人権侵害も含まれている。 今、企業に求められているのは人権教育の啓発ではなく、人権侵害の撤廃である。

第7回 6/5 (金)
労働慣行 ~現在の職場について考える~
講師 小山 雅子 
ヒューマン・フロンティア株式会社 パートナー 産業カウンセラー
 
内容 メンタルヘルスや様々なハラスメントへの対応など、健全な職場環境の保全が求められている。その実現は人権の尊重だけにとどまらず、貴重な労働力の保持にもつながる。

第8回 6/12 (金)
リコーグループの
環境経営
講師 佐藤 多加子 
株式会社リコー サステナビリティ推進本部 環境推進室 室長



内容 CO2ライフサイクルに関しては使用電力の低減に重点を置き、7年間で約1/3にまで減らすことができた。また、業務上、コピー機など紙資源にも関連が深いため、森林保全にも力を入れている。

第9回 6/19 (金)
企業の取り組み 内部統制
講師 高橋 雅彦 
元パナソニック株式会社 本社リスクマネジメント室長 現株式会社日本生科学研究所 管理本部 総務部長(パナソニック㈱より出向)
 
内容 内部統制が生まれた背景と経緯を詳細に解説。特にコーポレートガバナンスについてはCSRの視点から、なぜ必須とされるのかを解説する。


第10回 6/26 (金)
全社的リスクマネジメント
(ERM)の実践的な運用方法
講師 吉野 太郎 
東京ガス株式会社 リビング企画部 ライフバル監査役チーム 担当副部長
 
内容 ERM(全社的リスクマネジメント)の実現には様々な阻害要因が加わる。どのような要因があるのか、なぜそのような事象が発生するのか、そしてどうすれば実践できるのかを詳細に解説。

第11回 7/3 (金)
~コンプライアンス~ 環境とコンプライアンス
講師 河﨑 律宏 
日本ハム株式会社 コーポレート本部 CSR推進部 マネージャー

内容 単なる法令順守ではなく、社会や顧客の要請・期待に応えなければコンプライアンスを実現しているとはいえない。まず顧客の立場に立ち、あらゆる情報を公開し、社会の判断に委ねることが重要である。

第12回 7/10 (金)
~CSR総括~ 現代のCSRとこれからのCSR
講師 田中 宏司 
東京交通短期大学名誉教授(元学長)、一般社団法人経営倫理実践研究センター 理事・首席研究員、元「ISO/SR国内委員会」委員

内容 総括としてISO26000の「7つの中核主題」とその意義を復習し、理解度をより深める。また、CSRの進捗度が進んでいる企業を「人に好かれる会社」と捉え、チェックリストから実践度を精査する。